うつ病には、内面的な症状と外面的な症状があります。内面的には、気分が落ち込むなどの抑うつ気分や集中力や理解度が落ちるなどの思考力が低下したり、不安が絶えずつきまとったりします。外面的には、睡眠不足や倦怠感などの症状が現れます。これらは、一見すると、誰にでも一時的に起こり得る症状ですので、自分がうつ病にかかったとはなかなか自覚できない場合があります。このため、内科の診察を受ける場合も多く、不定愁訴みたいな診断結果になる場合もあります。しかし、内科医、あるいは周囲の人が気づいてくれて、心療内科や精神科などの専門医の診療を勧めてくれる場合もあります。そのアドバイスを受けて病院を受診するとしても、どの病院にかかるかという難しい問題があります。普通の病気であれば、血液検査などをして、数値としてはっきりわかりますが、うつ病の場合はそういうわけにはいきません。誰にでも起こりえる症状でありますし、数値化できるようなものではありません。このため、主治医が時間をかけて話を聞いてくれるか、患者の話を否定せずに話を聞いてくれるかが重要なポイントとなります。数値化できない以上、症状がどの程度のものかを把握できなければ投薬もできません。また、本当にうつ病なのかも診断をすることができません。そのためには、時間をかけて、話を聞いてもらうことが必要です。さらに、その症状に効果がある薬を処方してもらわないと、症状は改善されません。また、適切な量を処方してもらわないと、かえって悪化してしまうこともあります。このため、時間を長く取ってくれる病院を選ぶことが第一です。その上で、患者の訴えに耳を傾けてくれて、話を引き出して症状を解き明かしていく先生かどうかを見極めることが重要です。このため、何回か診療を受けてみて、自分にはあわないと感じたら、別の病院に変わることも必要です。セカンドオピニオンという言葉もありますように、複数の病院を受けてみることも考えられます。心療内科などは、普通の外科や内科に必要な医療機器は必要ありませんので、開設することが比較的容易です。言葉は悪いですが、その意味においては、医師も玉石混淆の可能性があります。自分との相性がいい医師を見つけるまで妥協せず、病院を探して変えていくことは一件遠回りにみえますが、完治に向けての近道であると言えるかもしれません。総合病院、個人医院、クリニックなどの種別もありますが、総合病院の場合は待ち時間が長い可能性もあります。しかし、この場合でも、医師との相性を第一に考えた方がいいです。口コミなどでいろいろありますが、人それぞれにとらえ方がありますので、実際に診療してみないとわからない部分があります。加えて、通院しやすい場所にあるかも重要なポイントです。ケガとか病気であれば完全に治癒したとかわかりますが、うつ病では完治、いわゆる寛解したかの見極めは難しいです。このため、うつ病を治療するためには、比較的長い期間が必要となります。通院しやすいかどうかも大きなポイントになるのは、このためです。その上で、自分にあった病院と主治医を見つけることが重要です。
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