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うつ病を専門医院で治療しよう【病院選びのコツを紹介】

知っておきたいうつのこと

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専門医にかかる前に

誰もが一度はかかったことがあるのであろう風邪にも例えられ、「心の風邪」と呼ばれることもある「うつ病」ですが、いまだにはっきりとした原因などはわかっていません。その患者数は年々増加しており、まさに現代病と呼んでも差し支えないであろうほどに蔓延している病気でもあります。患者の増加に伴い、心療内科などのうつ病を扱う病院も増加しています。そのため、もしもの時にはすぐに専門家の判断を仰ぐことが可能な環境が出来上がりつつあります。ですが、うつ病への対処を行うことができるのは、専門医だけではありません。たとえば自分がうつ病になった時、家族や友人など身近な人がうつになった時にも支えになることができるかもしれません。そのために、うつに対する基本的な知識を身に着けておきましょう。うつ病には、「定型」と「非定型」の種類があります。定型が従来のタイプであり、主な症状は食欲不振や不眠などです。また、抑うつ症状が強く出ることが特徴です。何事にも前向きな気持ちを持つことができず、自分を罰するようになります。その結果、自傷行動など、心身共に自分を痛めつけるような行動に至ることもあります。責任感が強く、まじめな方がかかることが多く、病気のために仕事を休むことに強い抵抗を示すことがあります。治療は抗うつ剤の服用が中心であり、同時に休息をとることを勧められます。心身共にストレスから離れることで、抗うつ剤の効果をより感じることができるためです。そのために時に入院や休暇を勧められます。この治療により、多くの方は重い症状から解放され、回復へと向かいます。一般的に「うつ病」といえば、多くの方がイメージするのはこちらでしょう。少しのきっかけで抑うつの症状が悪化するため、周囲の支えが重要になります。非定型うつ病は「新型うつ病」とも呼ばれます。近年患者数を伸ばしているのはこちらのタイプであり、従来のものとは異なる特徴を持ち、治療もまた従来のものとは全く異なる、新しいうつ病です。この新型のうつ病は、10代〜20代の若い世代に多くみられます。従来のものがあらゆる物事に対して無気力になるのに対し、自分の興味があることや好きなことに取り組む時には非常に前向きになれます。しかし、仕事や学校など、あまり好きではない事象に対しては考え方がマイナスになってしまい、体調不良を引き起こすこともあります。また、過眠や過食などから起こる急激な体重増加、生活習慣の乱れによる不眠や対人恐怖なども見られます。治療の中心となるのは精神療法で、心のケアが優先されます。生活リズムを正すことも非常に重要であり、また人と関わることで改善が見られることもあるため、可能な限り仕事を続けることを勧められます。さらに無理のない範囲でのスケジュール管理を行い、家族と共に正しい生活リズムを取り戻すことで回復への道が拓けることでしょう。どちらの場合にも、なかなか判断が難しく、ただの体調不良やわがままであるととらえてしまうこともあります。そのため気づいた時には症状が悪化している、という事態にもなりかねません。これを防ぐためには、普段から家族間や会社でのコミュニケーションを取ることや、定期的なメンタルチェックを行うことをお勧めします。病に対する知識を身に着けることで、いざという時に適切に動くことができる可能性が高まります。